マルトウ電気の雑記ブログ

36歳・男・無職の日記。自由な生き方を手に入れるまで。

【体験記】職業訓練に通った話

こんにちは。

マルトウ電気と申します。

 

一般事務の仕事からWeb業界へのキャリアチェンジを目指しています。

今日は私が通った職業訓練校のことを書きたいと思います。 

 

   

申請から入校するまで

私は東京と神奈川の通える範囲で探しました。

※通える場所であれば住所は関係なく申し込めます。

以下参考サイトです。

www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp

www.pref.kanagawa.jp

 

どんなことを勉強したいのか(出来るのか)、良く考えて選ぶことが大事です。 

 見学会などもあり、事前に学校の雰囲気を知れるのは良いですね

 

訓練期間については3ヶ月の短期間のものから2年間の長期のものもあります。

長期の訓練はそれだけ多くのものが学べると同時に、雇用保険に入っていた方は、受講期間中ずっと失業給付金がもらえます。

 

私は東京都から委託されている民間のキャリアスクールで3ヶ月間のWebのスキルについて学びました。

 

3月上旬に申し込み、

4月上旬に入校決定通知が届き、

5月1日スタート。

 

こんな流れでした。

 

プログラミングのスキルが学べるコースは人気があるとのことで、万が一、入校できないことを想定して、次の期(6月スタート)の申請書を準備していました。

次の期の申し込み期間最終日に入校決定通知が届いたと記憶しています。

ちなみに各コースの申し込み倍率なども募集ページに掲載されているので、コースを選ぶ際には参考にしてみてください。

 

申請書には志望動機を書く欄があり、ハローワークの方からはしっかり書くようにアドバイスいただきました。

受講者決定の基準は色々あるようですが、申請書の内容をしっかり見られることは間違いないと思います。

 

授業が開始するまで、特に準備することもありません。

テキストも訓練校で用意してくれます。(費用は個人負担です)

 

実際こんなところ

カリキュラム

Illustrator:5日間(課題制作:名刺作成)

Photoshop:7日間(課題制作:仮想サイトのメイン画像バナー作成)

プレゼン演習:PowerPointを使い、最終課題となるWebサイト制作の企画をプレゼンする。

HTML・CSS:9日間

試験対策(HTML・CSSの復習):5日間

JQuery:5日間

課題制作:9日間

Web概論、履歴書・職務経歴書作成、面接対策、会社説明会:計7日間ぐらい

 

訓練期間中にWebクリエイター能力認定試験(エキスパート)にチャレンジします。

任意受験ですが、ほとんどの方が受けます。履歴書にせめてもの資格として記載できるので積極的に受講するよう案内されました。

そして、ほとんどの方が合格しました。

  

参加者層

定員25名のクラスで、7割は女性でした。

年代は20代、30代、40代、それ以上、がバランスよく在籍していました。(個人的に見た感じの年齢です)定年退職後という方も若干いました。

私も含め、全く違う業界から転職するという方も多いですが、印刷会社からの転職希望という方が数名いて、時代の流れなんだなと感じました。

そういった方はデザインに関する知識が豊富で課題の発表時は周りと比べて完成度が高かった印象です。

訓練の初日にクラス内で自己紹介を行うのですが、「パソコン苦手です。」という方もいました。さすがに苦労されているようでした。

 

雰囲気

『和気あいあい』という雰囲気では無いですが、休み時間などは次第に受講生同士の会話が増えてきました。

私は社交的なタイプではありませんが、隣の席の方とは授業の内容についてや、家でどんな勉強しているかだとか、そんな話をしました。

 

講師

メインの講師は2名いて、科目によって交代で担当していました。

おそらく、制作会社とかで仕事されていた方では無いと思いますが、何年も指導されているので、テキストの内容を教えることに関して不足は無いと思います。

逆に言えば、テキストの内容を一人で進められる方は授業の満足感は低いかも知れません。

 

授業のスピード

私は少しずつ独学でやっていたこともあったので、授業の進行スピードは早いとは感じませんでしたが、知識が全く無い状態からスタートする方は厳しいと思います。

入校決定から授業開始までは少し時間があると思うので、ProgateのHTML・CSSあたりをやっておくと、授業の理解はより深まると思います。

 

私が職業訓練に期待したこと

雇用保険に加入していましたので、無料で受講できましたし、訓練期間は失業給付金ももらえました。

職業訓練校を選んだ理由として、第一にお金の面があったのは間違いありませんが、私としては以下のことを期待していました。 

  1. 就職先の斡旋があるのではないか。
  2. 将来的に役に立つ人の繋がりができるのではないか。
  3. (給付金がもらえるので)精神的に余裕を持って勉強する時間が確保できる。

結果的に、1と2は期待通りとは行きませんでした。

受講生向けの採用募集が学校の掲示板に貼られていましたが、基本的には人材派遣会社へ登録する形になり、正社員を目標としていた私の希望とは違うものでした。

就職説明会も期間中に数回あり、その際もWeb系に強い人材派遣会社の方を招いて、業界の情勢を聞くというものでした。

 

今思うと、いきなり正社員で仕事の内容も魅力的なものを探すなんて、自分でハードルを上げ過ぎていたんだなと思います。

 

また、残念ながら私が所属したクラスには刺激を受けるような人はいませんでした。

 

まとめ

3ヶ月間、訓練校で学んだ感想として、

  • カリキュラムがしっかり考えられている
  • 専門的なスキル以外も学べる
  • 修了後、必ず就職できるわけではない

というのが率直な感想です。

 

新人Webデザイナーの仕事となるバナー作成やサイトの更新業務に必要な基礎知識とスキルを教えてくれたと思います。

独学だと変なところでつまづいて時間を浪費したり、モチベーションが保てなかったり、すごく遠回りしてしまうこともあると思いますが、講師とカリキュラムを信じて学んでいれば、基礎力は自然とついていくことを実感しました。

 

見落としがちなのが、履歴書や職務経歴書を作成する授業の重要さです。

就活で必要となる書類をじっくり作成できる時間は貴重なものだったと後々気付きました。

 

個人的に期待していた、就職先を斡旋してもらうということはできませんでしたが、

これは自分で道を切り開かなければいけないことなので、甘えを捨てるきっかけをくれたと思います。

 

正直、3ヶ月間の学習だけで、現場で使える人材になることはかなり難しいと思います。

就職先が見つかったとしても、そこからはさらなる努力が必要になると思います。

 

もしかすると、Web制作という専門の仕事ではなく、他の仕事をする中で自分の武器の一つとして、今回学んだスキルを使っていくことになるかも知れません。

そいう意味で自分の可能性を広げることができた3ヶ月間は有意義でしたし、無駄にはしたくないなと考えています。

 

この記事が職業訓練校に入ることを検討されている方に少しでも参考になれば幸いです。